泉のほとりに

聖歌38番のように私たちの内なる力を湧きたたせ御国を目指していきましょう。共に泉のほとりに集いましょう。導かれるままに綴っていきたいと思います。

危ない子女教育

2015年の夏、私は19歳の娘を千葉の21日修練会に送り出しました。教会の現状を思って不安がなかった訳ではありません。しかしそれまで地方にいて、中央の教会の教育ラインには乗れず、たまに参加する短期の修練会や家庭での訓読会だけで、系統立って原理を総合的に学んだことのない娘にとって、やはり21修は必要だと思ったのです。


修練を終えて帰って来た娘にどうだった?と聞くと「よかったよ!今まで断片的に学んだことがやっと繋がったって感じ。お母さんから普段聞いてたことも、ああ、こういう意味だったんだって理解できたことも沢山あったし。大変だったけど楽しかったよ。」となかなかよい感想でひとまずホッとしました。そして教材を見せてもらうとかなりの量で、これだけの内容を集中して学ぶ機会は中々ないのでやはり行かせてよかった、と改めて思いました。


しかし、私は少し不安に思うことがあったので、「現代摂理の教材は?」と娘に聞いて貸してもらい、「真の父母様を中心とする現代摂理」という題名の教材をパラパラと見たのですが、最後の部分を見た時にその不安は的中しました。お父様の晩年の摂理の記述に納得いかないものがあったのです。その講義は有名なK講師によってなされたようですが、独生女理論が直接書かれてはいないものの、それを後に正当化していくための伏線が既に張られているような内容でした。


そして最も驚き、問題だと感じたのは教典に関する記述でしたが、それは次のような内容でした。



🔴[真の父母様を中心とする現代摂理]

第7章 天一国時代

第3節 八大教本と『天一国の教典』


本来、真のお父様が生存しておられる時代に、八大教本をもって、基元節までに、現実のものとし て神の国家を創建するはずでした。

八大教本は、『家庭盟誓』と、『マルスム選集』を土台にした各テーマごとの4冊と、体系的教理を扱った『原理講論』『世界経典』の三種類に分類されます。その中で御言に関しては、本来ならば世界のすべての人々が韓国語の『マルスム選集』を学ばなければなりませんが、それは現実的には難しいので、そこからテーマごとに抜粋された『天聖経』をはじめとする4冊の御言集が創られました。

しかし、その願いは実現できず、2020年までに天の国を復帰する新たな摂理を出発するため、真のお母様は、2000年までの御言から抜粋した先の『天聖経』を土台に、2001年以降の御言、特に八大教本には掲載されていなかった、「先生が生涯全体の結実として宣布した御言」であり、「先生の全体生涯路程を中心とした、教材教本を代表した、総体の御言」である『天地人真の父母定着実体御言宣布大会』の御言(2011. 2. 3)などを加えた『天一国の経典』の『天聖経』を出版されたのです。

さらに『平和神経』に過去の主要な講演文を加えた『平和経』を出版されました。

そして『原理講論』は『再臨論』までしか書かれておらず、真の父母様の生涯路程が扱われていないため、『真の父母経』を出版する必要がありました。それで2015年には、『真の父母経』が出版される予定です‥‥



これを読むと冒頭の “本来、‥‥” から始まり、7行目の “しかし、‥” に至る文の流れが不自然な気がします。文脈がおかしいと感じるのは、私だけでしょうか。論理の飛躍を感じます。

そしてお父様の八大教材教本とは、本来基元節を勝利するための期間限定のものだったのでしょうか。そうではないことは以下のお父様の御言からも明らかだと思います。


🔵「これからは、この八大教材・教本が重要です。教材を全て作っておいたので、先生がいなくても、この教材を中心として、千年、万年、歴史上に生きる人たちがこれを学ばなければなりません。これを全て学んで理解した人が天国に行くのであって、これを知らない人は行けないようになっています。歴史上のあらゆる内容について尋ねるまでもなく、答えられないものがないほど、天からのあらゆる内容を結論づけておいたものが、正にこの八大教材・教本です。(2009・8・16)


🔵「八大教材・教本が重要です。私が残していく贈り物として、最後の運命的な離別における遺言です。」(2010・3・2)


(以上 『天運と聖霊の宿る八大教材・教本』文鮮明 より抜粋)



上記の教材には図も記載されていますが、新しい経典を八大教材・教本の上位に位置づけています。古い食口はともかく、今後学んでいく新しい人や2世・3世たちは、八大教材・教本がいかに重要でお父様の精誠や心情が込められているものかわからなくなり、赤い3冊さえ読めばいい、というふうになっていくのではないでしょうか。

私はこの件で教会の子女教育に対し非常に危機感を感じました。そしてこのことは、私がその後退会ということを考えるにあたり、大きな要因の一つになったかと思います。



それでは、また。




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